リョーシン風力選別装置HCDAを組み込んだ最新鋭の選別設備を導入。高精度かつ高い処理能力を実現。
NO.14
「建設廃棄物選別ライン」
岡山県 I社
I社様は産業廃棄物処理のみならず、遺品整理から解体工事、不要品引き取りまで幅広く業務を手がける会社です。創業以来地域NO.1のリサイクルを目指して日夜改善改革に取り組んでおられ、関連会社においても、がれきの再生路盤材製造や古瓦からのリサイクル品を製造して岡山県エコ認定を取得するなど、積極的にリサイクルに取り組んでおられます。
リサイクル率アップを目標に、建設廃棄物選別ラインを導入
平成30年2月に、「風力選別装置HCDA」や「振動スクリーンビビテック」を組み込んだ最新鋭の選別設備を導入いただきました。今まで最終処分場ならびに選別不可能品として処理されていた選別残渣から、リサイクル可能な物を選別してリサイクル率を上げる事と処分費の削減を目的としています。
本プラントに導入された設備は、瓦礫、木くず、廃プラスチック等の建設系混合廃棄物から粗選別された選別残渣をいかに精度良く軽量物、重量物に分けるかにこだわった機械構成となっています。
まず、定量供給機に投入された材料は、ウレタンマット型の2段式振動スクリーンビビテックで、6mmアンダー・6mm〜50mm・50mmオーバーの3種類に分けられます。
▲HCDA
▲ビビテック
3種類に粒度選別された中の6mm〜50mm品はジグザグ型風力選別装置で軽量物と重量物に分けられ、その重量物から金属回収を行います。
50mmオーバー品は大量処理が可能な風力選別装置HCDAにかけられ、重量物と軽量物に高い精度で選別されます。その後、重量物は磁選機にて鉄くずを取り除き、手選別コンベヤへ搬送されます。手選別コンベヤではリサイクル可能な物を回収して、極限まで最終処分品を排出しない工夫がされています。軽量物は他の手選別コンベヤでサーマルリサイクルの原料となる廃プラスチックを取り出し、それ以外の残った物は焼却処理に回されます。
また、手選別人員については通常4〜5名を想定していますが、新規設備の導入により、少ない人員で処理能力の最大値をアップする事も可能になりました。
今回、リョーシン製設備を導入したことにより、今まで選別不可能であった廃棄物を1時間に40㎥処理出来る様になりました。選別精度も飛躍的に向上し、少ない人員で大量の廃棄物を処理できる設備に仕上がりました。
I社様のリサイクル率向上の目標達成に貢献できていることをリョーシン一同嬉しく思います。