事業系廃棄物の処理を目的とした新工場が完成。少人数での稼働&大容量処理を実現。
NO.19
「廃棄物破砕選別設備」
福岡県北九州市 S社
S社様は、2009年に設立され、同社の理念である「廃棄物処理及び資源リサイクルを通じ、環境保全に貢献をする」に基づき、グループ会社の有限会社末広工業と共に、事業系産業廃棄物の収集運搬ならびに中間処理業を営まれています。
製品紹介
二軸粗破砕機FR5000
粗破砕機FRシリーズは、多様な材料に対応できるよう開発された革新的、かつ堅牢度に優れた破砕機です。高い破砕能力に加え、革新的な技術により日々のメンテナンスを軽減、また維持の低コスト化も実現しました。シャフトはタッチパネルでその動きを細かく管理。これにより各軸の動きを材料に合わせて簡単に設定できるため、過負荷による破砕機の停止や材料の詰まりを防止します。
FRシリーズには多数のモデルを用意し、少量の破砕から大規模なボリュームの破砕まで、幅広いニーズに応える事が可能です。
振動ふるい機
用途に合わせてデッキの段数と種類を組分け可能!
デッキは最大4段まで配置でき、1台で複数サイズの選別が可能です。
ウレタンの素材自体に原料が付着しにくい特性があります。
また、独自の振動技術によりマットに効果的に波動運動を起こさせ、最大50Gの高加速度で分離させることで、湿気・粘着性のある材料の目詰まりや付着を防ぎます。
風力選別装置SDS&SDi
SDSは、多種多様な材料を大容量かつ高精度に選別する風力選別機です。
世界中に750台の販売実績を誇るニホット社の卓越したエアー技術により、サイズの大きな材料、重量物もしくは軽量物の比率が高い材料、高湿性の材料などの、選別が困難とされる材料にも対応することが可能です。
独自の吸引技術でダストフリーを実現、粉塵の出ない万全な作業環境を提供します。
SDiは、集塵機と制御盤を統合した省スペースデザインの風力選別機です。投入サイズが250mmまでの材料を対象とし、吸引選別構造によりダストフリー・高精度な選別を可能にしています。
一軸破砕機コメット
高い処理能力・確かな破砕精度:
リンドナーのコメットは2 次破砕機としての新しい基準を作る革新的な破砕機です。一般廃棄物、産業廃棄物、家庭ごみ、粗大ごみ、繊維系、紙系といった様々な材料に対応し、安定した破砕性能を提供し続けます。その秘密は、コメットの堅牢な構造と細部にまでわたる緻密な設計、運用・メンテナンスの簡易化を実現する特徴的な機能にあります。代用燃料の品質向上や様々な目的を効率よく達成する破砕機、それがリンドナーのコメットです。
効率的&高精度な破砕・選別ラインで処理量UPを実現
今回は同社が新設した工場(北九州市若松区)にリョーシンの「廃棄物破砕選別設備」をご採用いただきました。本工場は、中国の廃プラスチック輸入規制による国内処理の必要性が生じたことから、セメント会社向けの良質な燃料を作る為のプラントとして誕生しました。
破砕・選別ライン
収集運搬された廃棄物は、まず「二軸破砕機FR」にて粗破砕の後、「振動スクリーンBIVITEC(ビビテック)」にかけられ50mmオーバー品、8-50mm品、8mmの3種類のサイズに選別されます。
二軸破砕機FRは、様々な材料に対応可能な異物に強い機構の破砕機で、さらに革新的な技術によりメンテナンス費用の低コスト化を実現しています。
二軸破砕機FR
振動スクリーンBIVITEC(ビビテック)
そのうち50mmオーバー品は「風力選別装置SDS1000」に、8-50mm品は「風力選別装置SDi650」に投入され、どちらも風力選別により金属類などの重量物とプラスチック類などの軽量物に分けられ次工程に進みます。
NIHOT社製の「風力選別装置SDS1000」と「風力選別装置SDi65」は、吸引ファンにより空気を循環させながら負圧で軽量物を奥へと運び、重量物を回転ドラムの手前で落とす風力選別装置です。ダストを外部に出さない独自機構により、ダストフリーかつ高精度・高処理な選別を行います。
風力選別装置SDS1000
風力選別装置SDi65
軽量物は手選別を経て一軸破砕機KOMETにより細破砕され、最終的にはベール状に圧縮処理を行い、燃料やリサイクル原材料としてマテリアルリサイクルされます。KOMETは、材料を10-50mmの細粒度に破砕可能な機種で、なおかつ高い処理能力を誇る破砕機です。さらに破砕機上部に集塵機を設置することで、ダスト飛散を最小限に抑えています。重量物は手選別ラインに進み、金属くず、木くず、管理型、安定型などの各品目に分けられます。
一軸破砕機 KOMET
人員不足に対応した効率的なラインに
本設備を導入いただいた結果、社長からは「いままでより処理能力が大幅にあがり、少人数でプラントを稼働させられるようになった。今回の破砕選別設備は、これまでメインに取り扱ってきた事業系産業廃棄物のみならず、建設系廃棄物処理の選別にも適応しているので、今後はそれらも積極的に受け入れ、更なるリサイクル率の向上に貢献していきたい。」とのお言葉を頂きました。新工場稼働のお力になれてリョーシン一同大変嬉しく思っています。