AI選別ロボットで唯一無二のフラフ燃料製造プラントへ
NO.25
AI選別ロボット「AIMusashi」
福岡県北九州市 S 社
S社様は2019年に廃棄物燃料化を目的としてフラフ燃料製造プラントを設立し、廃プラ類はセメント会社や製紙会社等に販売され、ふるい下残渣もセメント原料とされリサイクル率向上に努められています。そしてこの度、更なる省人化と効率化を図るため弊社のAI選別ロボット「AIMusashi」を導入していただきました。
処理フローのご紹介
フロー概略図
収集運搬された廃棄物はまず二軸破砕機で粗破砕を行い、その後振動ふるい機で①50mmオーバー品、②10~50mm品、③10mmアンダー品の3種のサイズに分級します。その後、①と②はそれぞれの風力選別機で重量物と軽量物に分け、①の重量物は磁性品を除いた上で、AI選別ロボット「AIMusashi」ではプラスチック類、木くず等の可燃物を回収します。従来は手選別ラインとして3名を配置していましたが、ロボットの導入により1名の配置で稼働可能となりました。そして、フラフ燃料の原料となる材料は一軸破砕機で細破砕した後、圧縮梱包されてベールとして出荷されます。
AI選別の仕組み
まずコンベヤ上に流れてきた材料はカメラで認識します。そして、AI(人工知能)がその材料が何の材料に該当するかを瞬時に判断します。認識した材料が選別対象物である場合には、AIがロボットアームに指示を送り対象に近づき、吸盤状になっているアームの先端で吸着させます。対象が複雑な形状であってもしっかりと吸着させ指定のバンカーまで運びます。AI選別の特徴は、私たち人間の目で識別できる材料は同じように識別させることが可能です。また、人間がプラスチック品や缶を覚えるように、AIも日々学習していくことにより、選別はより正確になっていきます。
AIMusashi スペック紹介
導入後のお客様の声
AIMusashiを導入されたS社様の社長に導入後の効果と今後期待してることをお伺いしました。「処分量が多いときは手選別ラインに4名配置したこともあったが、AI選別ロボットを導入したことで手選別作業者を多く集めなければいけないという課題は無くなった。導入から1か月ほど経ったが、AIの学習が進み日々選別精度は向上している。今後ますます精度を高め、埋立・焼却費用の削減、リサイクル率の更なる向上を期待する。そして、若い世代がリサイクルに興味を抱き、一緒にやりがいを持って働きたいと思える会社にすることが今後の目標だ。」
選別材料や処理方法はお客様によって多種多様であり、AI技術を最大限活用できるようリョーシンがサポートいたします。