解体工事や建設系廃棄物のリサイクルを手掛ける山本建材(三重県志摩市、山本和宏社長)は、RPF化施設の前処理設備として、オーストリア・リンドナー社製の一軸破砕機「マイクロマット」を導入した。設計・施工はリョーシン(富山市)が担当し、総工費は約5000万円。RPFの生産効率を3倍に拡大するとともに、品質を大幅に高め、出荷量の増加につなげている。
同社は1993年に産業廃棄物処理の許可を取得。収集運搬から中間処理、最終処分まで一貫して自社施設で行い、多様な顧客のニーズに対応可能な体制を整えている。解体で出た建設系混合廃棄物などの受入量は年間約1万9000㌧。約20品目に分別し、それぞれ燃料や原料としてリサイクルする。近年は設備拡充に力を入れ、最終処分量の削減と再資源化率の向上を図っている。
一軸破砕機「マイクロマット」は、廃プラスチックのリサイクルラインに設置した。同機は異物に強く、スクリーンや破砕刃の交換などのメンテナンスが容易な点が特徴だ。許可品目と1日当たりの処理能力は、▽廃プラ(20㌧)▽紙くず(17.6㌧)▽木くず(32㌧)▽繊維くず(7・2㌧)――となっている。
山本社長は、「今回の新設備導入によりRPFの品質が上がり、利用先である製紙会社からも高評価を得ている。今後は、少子高齢化を背景とした人手不足が課題だ。施設の省人化と生産性向上を進めるため、将来的にロボット選別機の導入なども検討していきたい」と話している。
(※循環経済新聞2020年号より抜粋)
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【リョーシンの使命】
私達リョーシンは、人材不足がリサイクル業界の最大リスクと考え、
人手を掛けずに大量選別できるプラントを提案することで、
お客様と一緒に問題解決に取り組みます。
国内・海外を問わず様々な破砕機・選別機メーカーとパートナーシップを組み、
それらの機器を組み合わせ、お客様のニーズに合わせた
最適なリサイクルシステムを構築します。
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