選別作業の省力・省人化と処理量の増加を実現
未来型のリサイクルセンターへ
NO.27
混合容器包装プラスチック破袋選別設備
千葉県千葉市 S 社
S社様(千葉県千葉市)は、1976年に古紙収集を専門とする会社として設立されました。主に家庭や事業所から発生する一般廃棄物も受け入れ、選別加工し、再資源化・商品化することを社業とし、古紙回収、買取のみならず県内9事業所の内6か所の自社リサイクルセンターで中間処理も行い、地球環境にやさしい循環型社会形成に貢献するエキスパートとして、社会的責務と役割を果たしておられます。
今回は同社の佐倉リサイクルセンター(千葉県佐倉市)に、弊社の「混合容器包装プラスチック破袋選別設備」をご採用いただきました。
ご依頼の背景
佐倉市では2021年4月から容器包装プラスチックとペットボトルの混合収集が開始されることとなり、また近い将来には製品プラスチックの混合収集も想定されています。一般廃棄物の性状は雑多で品目も多種に渡るため、従来その選別においては自動化が困難で、多くの作業員が必要とされていました。しかし、今後さらに進むと予測される人手不足への対策として、作業員の労働環境改善や選別作業の自動化・省力化を進めることが急務となっています。
今回、それらを実現する革新的な設備を整えたリサイクルセンターを立ち上げようと、弊社にお声がけいただきました。
リョーシンからのご提案
破袋機
光学式選別機
新設備ではプラスチック製容器包装の収集袋を破袋したのち、ロールスクリーンによる3種選別(2D品/3D品/残さ)、3D品側には光学式選別装置を導入することで2種選別(ペットボトル/ペットボトル以外)を行い、選別にかかる作業人員の大幅な省力・省人化と処理量の増加を実現しています。
※2D品…形状が平面的なもの(主にフィルム、軽量トレー類)
※3D品…形状が立体的なもの(主にペットボトルをはじめボトル類と硬質プラスチック類)
破袋機から排出された材料は、まずロールスクリーンにて2D品/3D品/残さという性状毎の3種類に自動選別されます。2D品は作業員が容器包装プラ以外の異物をコンベヤ上で手選別、磁力選別機で金属を除去したのちに圧縮機でベール化。3D品は光学式選別機によりペットボトルとそれ以外のプラ類とに分けられ、ペットボトルは作業員による異物選別を経たのちペットボトル専用圧縮機でベール化。ペットボトル以外のプラ類は作業員による異物手選別と磁力選別機による金属除去を経たのちに、2D容器包装プラと合流し圧縮機にてベール化されます。
資源循環推進法の施行にともない、全国各自治体で容器包装プラと製品プラの混合収集が今後実施されることが予想されますが、現時点ではそれに対応した設備事例が少ない状況です。また、ベールの引き渡し先が指定法人かそれ以外かによっても選別や圧縮に求められる条件が異なる可能性があるため、条件変化に柔軟に対応できる設備であることが求められました。
導入後のお客様の声
「この選別ラインを導入した結果、市の収集方針に対応した未来型の施設になりました。自動化を図ることができ、従業員の負担も大幅に低減できました」
選別要員を減らしながらも高度選別と処理量を大きく向上させることができ、株式会社佐久間様のさらなるリサイクルへの貢献となりましたことを弊社一同大変嬉しく思います。