世界中のユーザーに選ばれているリンドナー社の一軸破砕機。
今回はそのリンドナー社製一軸破砕機が世界中の多くの企業に選ばれる理由をどこよりもやさしく解説いたします。
世界100カ国以上に対し、5,000台を超える名実ともに世界トップの販売実績をもつリンドナー社の一軸破砕機、その選ばれる確かな理由について掘り下げていきます。
【目次】
1.破砕機、一軸破砕機とは? |
2.世界屈指の破砕機メーカー~リンドナー~ |
3.他社では真似ができない独自の技術 |
4.異物の混入に強い構造設計 |
5.損失が圧倒的に少ない |
6.実際に使用された企業様の声 |
7.まとめ |
1.破砕機、一軸破砕機とは?
一軸破砕機の目的は、スクリーンを取り付け廃棄物を破砕をすることで、希望のサイズに調整することです。製品の規格サイズや次工程に求められるサイズへ調整することができるため、廃棄物処理業ではマストの工業用機械となっています。
一軸破砕機とは、破砕機の中でも軸が一本のものを指します。
軸には回転刃、軸の下方には固定刃が取り付けてあるため、投入された材料は回転刃と固定刃との間で削り切るように破砕されます。
一軸破砕機の排出口にはスクリーンと呼ばれる網目状の部品が搭載されているため、投入された材料が一定のサイズになるまでは排出されない仕組みとなっています。
そのため、破砕物のサイズは均一となります。
一般的に一軸破砕機には弱点も存在します。
切削破砕をすること、スクリーンを取り付けて、希望のサイズまで破砕するには、回転数を高く設計する必要があることが挙げられます。ただし、回転数が高いと異物が入った際の機械への衝撃が大きくなることから一軸破砕機は異物に弱い傾向があります。
一軸破砕機の良し悪しを見極めるポイントとしては様々あり、以下のようなものがあります。
・希望の処理量をこなせる能力があるか?
刃が摩耗したときにも希望の処理能力を超えているか?
・想定した破砕困難物が破砕できる十分なパワー(トルク)があるか?
刃が摩耗したときにも破砕できるか?
・破砕効率は良いか?
対消費電力、対処理時間、対整備時間、対イニシャルコスト
また、機械のメンテナンス性も大切なポイントであり、
・金属塊などの異物が入っても機械が損傷しない耐久性があるか?
・実際に稼働したあとに待ち受けるメンテナンス性に優れているか?
・メンテナンス時の安全性は十分か?
といったことも忘れてはいけません。
↑リンドナー社製一軸破砕機のスクリーン
2.世界屈指の破砕機メーカー~リンドナー~
今回は破砕機メーカーリンドナー社の一軸破砕機についてご説明をいたしますが、その前に少しだけ、リンドナー社についてもお伝えいたします。
リンドナー社はオーストリアに本社をもつ破砕機メーカーであり、1948年の創業以来70年以上、破砕技術の開発に取り組む、業界のリーディングカンパニーです。
アメリカ、イギリス、中国などをはじめとした世界の100カ国以上に対し、5,000台を超える販売実績を持っており、世界各国のユーザーの声を受け、日夜大きな研究費用をかけて開発を実施しています。
もちろん、日本でも販売実績があり、現在は300台以上購入されています。
3.他社では真似ができない独自の技術
リンドナー社製の一軸破砕機はただの一軸破砕機ではありません。
他社には真似できない特徴をもっているから、世界中の企業から選ばれているのです。
その特徴は、多岐に渡りますがその中でも特に特徴的な技術として下記3つが挙げられます。
① 異物の混入に強い構造設計
上述の通り従来、一軸破砕機は異物に弱い傾向があります。
異物が混入するとカッター、減速機、モーター、本体フレームに衝撃が加わり、運が悪いと1回の異物混入で壊れる可能性があります。
リンドナー社製の一軸破砕機は異物が混入することを前提に設計されており、衝撃を逃がす構造設計がされています。
② 安全性と作業性に配慮した機械設計
リンドナー社製の一軸破砕機は本体にオープンゲートが組み込まれています。
破砕機内での作業の際、破砕機内に入ることなくカッター交換や異物除去などの作業を安全に効率よく行うことができます。
③ 突出した効率的かつ能率的な機械設計
リンドナー社製の一軸破砕機は安全装置が付いているため(前述の①)強気な回転数の設計が可能です。場合によっては、同トルクの他の破砕機と比較し倍以上の処理能力差が生じるほどの破砕効率を実現しています。
これらの特徴は技術の実現が難しく他のメーカーではあまり見かけません。
今回の記事では特徴①異物の混入に強い構造設計について次項より詳しくご紹介いたします。
4.異物の混入に強い構造設計
リンドナー社製の一軸破砕機の特徴として、第一に、異物の混入に対する強さが挙げられます。
一軸破砕機は軸の回転速度が速く、従来の技術では、金属塊などの異物が混入すると、機械が破損してしまうという弱点がありました。
産業廃棄物処理において、大量に運ばれてくる廃棄物の中から、異物を完全に除去することはほぼ不可能であり、月に数回程度、異物が混入してしまうことは避けられません。
したがって、経営者や工場の監督者は、常に機械破損の心配を抱えていなくてはなりませんでした。
リンドナー社製の一軸破砕機は、多くの販売実績と技術開発によりこの心配を払拭することに成功しています。
セーフティクラッチと独自の変速ドライブを搭載していることで、一軸破砕機でありながら異物の混入が起きたとしても、機械破損が生じにくいようになっているのです。
セーフティクラッチシステムとは何かを簡単にいうと、異物と回転刃の衝突によるエネルギーをクラッチを滑らせることで上手く逃し、軸自体に衝撃を与えないシステムのことを指します。
また、従来の衝撃に弱いギア型減速機を採用せず独自の変速ドライブによって回転数を変換させることで故障がしにくいのです。
リンドナーはこの2つの安全装置を兼ね備えることで、一軸破砕機は壊れやすいという概念を覆しました。
多くのお客様が求めていた、壊れにくい一軸破砕機が欲しいという問いに、ついにリンドナーが答えてくれたというわけです。
↑セーフティクラッチ
5.損失が圧倒的に少ない
プラントの中核を担う破砕機が故障するということは、工場の売上に直接響きます。
工場の安定稼働をさせるために停止時間を極力少なくすることがプラントに求められる1番の要素です。
リンドナー社製の一軸破砕機は前項で説明した安全装置を備え、破砕機自体が故障しにくい設計になっていることに加え、世界一売れていることが強みの離れ技があります。
通常減速機やモーターなど大型の部品が壊れると平均4ヶ月程度、ラインが止まってしまうこともあり、その間は工場が稼働出来なくなってしまうのです。
リンドナー社は常に世界中から注文が入っているため全ての機種の在庫保有率が99%を誇ります。大型の部品が故障した際、万が一在庫を確保していなかった場合でも、リンドナー社の倉庫からの輸送期間(約2週間)で部品が揃うためプラント停止時間を極力抑えることが実現可能です。
6.実際に使用された企業様の声
リンドナー社製の一軸破砕機を導入された企業様からは多くの喜びの声を頂いています。
「従来の一軸破砕機は壊れることが当たり前になっていましたが、異物に対して気にしなくて良くなった」
「一軸破砕機に対して今日は壊れていないか気にすることがなくなった」
「破砕機の事故がなくなった」
「衝撃を逃がしてくれているので刃が割れることがほとんどなくなった」
従来の一軸破砕機の常識を覆す技術に触れて、感動を覚える方が多いようです。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は3つの特徴のうち、1つしか紹介しておりませんが、これだけでもリンドナー社製一軸破砕機が世界中で選ばれる理由がわかったのではないでしょうか。
次回以降の記事では、残りの特徴をお伝えいたしますが、それよりも先に知りたいという方はぜひ、ご連絡ください。
紙面には収まらない細かな特徴まで余すところなくご紹介させていただきます。