目詰まりしない振動ふるい機ビビテック。
ビビテックでは、従来のふるい機で当たり前とされていた目詰まりが一切起こりません。
今回はそんなビビテックの秘密をご紹介いたします。
振動ふるい機とは
ふるい機とは
ふるい機とは、その名の通り、材料をふるい分け、サイズの分別を行う機械です。
ふるい機に材料を入れることで、ふるいの穴に通るものを下に落とし、穴に通らなかったものを指定サイズ以上であると判断します。
産業廃棄物処理の業界では、細かい砂などを除去したり、次の工程の選別に適したサイズに分級したり、製品サイズの抜きだしなどに使用されることが多い装置です。
ふるい機はどのように使われるのか
ふるい機は大きくわけて2つの目的で使用されます。
・前処理
・製品としてのサイズ調整
前処理
産業廃棄物処理の中で使用される機械には様々なものがありますが、その装置に材料を投入する際にサイズが決まっているものがあります。
投入されるサイズの決まりを守るためには、その前段階でサイズの調整を行う必要がありますので、ふるい機はこのような場合に活躍しています。
製品としてのサイズ調整
産業廃棄物処理の中では、製品として売れるものが出てくることもあります。例えば、フラフ燃料(廃プラスチックを中心とした、紙くず、繊維くず等)のようなものです。
このような廃棄物処理から生み出された製品をお客様に納品する際には、お客様が製品として使用しやすいようなサイズ調整が必要となります。
ふるい機はこのような場面でも活躍をしてくれます。
ふるい機に求められる性能
ふるい機といっても様々なものがありますが、それらのふるい機で性能差が生まれるポイントは大きくわけて以下の3つになります。
・処理量
・目詰まりしないこと
・ふるい切れる設計(落とせていないものがないこと)
処理量
産業廃棄物処理プラントの中で破砕機や磁力選別機などが優れていたとしても、工程の前段で全量通過するふるい機の処理量が少ないと、全体の処理量はそれに依存して少なくなります。
したがって、ふるい機の処理量も他の機械に劣らないものでなければなりません。
ただ実際は、多くの現場でふるい機の処理能力がボトルネックとなり、プラントの処理能力が発揮できていないケースが多く見受けられます。
もう一つ重要なポイントとして、ふるいは構造上ふるいの網上を通過できてしまう装置です。
ふるいの処理能力に対し投入材料が多くキャパオーバーしている場合でも、見た目上ふるいを通過していますので、処理している様に見えていますが、実際には材料に層厚ができてしまい、ほとんどふるわれずに通過してしまっているという現象が発生します。
ふるいの網目に触れない部分は物理的にふるわれない為、通過するときは材料が層にならない事が必須です。
目詰まりしない事
ふるいの網目が詰まってしまっても同様にふるえないという現象が発生します。
目詰まりする主な要因としては、ハーネス線のように引っかかる可能性のあるものや、粘着性のあるもの、粘土質のような形状が変わり穴にはまってしまうものなど多岐にわたります。
目詰まりの要因に合わせ、目詰まりしない様に工夫されている装置を選ぶ必要があります。
ふるい切れる設計
当然ですがふるい機は『入れた材料の中のふるいたいサイズをすべてふるいきる』事が重要です。
ふるいきる為に必要な設計とは、何をふるうか、投入量は、何mmでふるいたいか、ふるいたい量は全体の体積の何%あるかによって、ふるい面の必要面積が決まります。
この必要なふるい面積を算出できるメーカーは、世界を探しても数えられるほどしか存在していません。
大型化しがちなふるい機は、プラントに収められそうな既成のサイズのふるいを導入されているケースが多く、その多くが目的のサイズに分級できないままに、次の工程の選別精度などに悪影響を及ぼしています。
極端な例では、1度ではふるいきれない為に再度ふるいに掛けてからラインに流すという事をしている企業様もいらっしゃいます。
ビビテック振動ふるい機
オーストリアにあるビンダー社は100年以上の社歴を誇り、その長年の経験から必要ふるい面積を算出し提案することが出来るメーカーです。
そのビンダー社が提供するふるい機に、ビビテックというふるい装置があります。
ふるい技術の粋を集めたような装置で、廃棄物のふるいに留まらず、マグネシウム粉などの掘削資源や、粘度の高いコークスなどもふるえます、またそのスクリーンサイズも細かいものは200ミクロンまで対応し、ユニークなものは水を流しながらの連続ふるいなどもこなせるうえ、そんなにお高くないという特徴も兼ね備えています。
廃棄物くらいの難易度であれば何の問題もなく対応できる装置です。
目詰まりしないマット
ビビテックスクリーンでは目詰まりしない様に2つの特徴を備えています。
まず最初に挙げられる特徴は、スクリーンマットの素材です。
ビビテックでは、目詰まりが起こらない様に特徴的なウレタンマットを採用しています。
粘着質なものでも付着しにくい材質を使用し、適切な柔らかさを選択する事で、ウレタンに開けられた穴自体が動き、自浄し続ける事で連続的に目詰まりを防止しています。
次にあげられる特徴は、マットの高加速度です。
独自のフレーム構造と振動技術によりマットに効果的に波動運動を起こしています、最大50Gの高加速度でマットを振動させることで、湿気・粘着性・粘土質など様々なふるい困難物に対応し目詰まりせずふるい続けられます。
この50Gという数値は他社製品と比較すると倍以上の数値を誇ります。
ウレタン製のマット
ふるいきる
材料を希望のサイズにふるいきる為には、ふるいの必要最小限の面積というものが存在します。
50㎜のサイズをふるいきるのに1㎡の面積が必要だった材料があるとします、その材料を半分の25㎜でふるいたい場合、実は3㎡近い面積が必要となります。
つまり、ふるいたいサイズが細かくなればなるほど、ふるえる効率が落ちていき、その分必要面積が大きくなっていきます。
面積が大きく必要であるということは、ふるい機自体のサイズが大きくなるということです。
ふるいの必要最小限の面積がわからないまま設備を導入する場合、ばっちりはまる事はまれで、大抵の場合面積が足りずふるいきれない状態となるか、安全を見て必要以上に大きいふるいの導入となっているケースがほとんどです。
ビンダー社はその限りではありません。何mmでどんな素材であれば、これくらいの面積が必要であるという豊富な知見をもとに、最低限のサイズで「ふるい切る」ふるい機を算出し提供することができるのです。
最大4段まで設計可能
ビビテックでは、デッキを最大4️段まで配置することができます。
それによって、1台で最大5種類の複数サイズの選別が可能となります。
また、投入物に重量物が含まれる場合に、ウレタンマットを保護する目的で、上段に金属製の強い特殊デッキを組み合わせることで、重量物に対応しながら、細かいサイズまでふるい分ける事ができます。
耐久性
マットの取り付け方も大きな特徴となっています。
マットの両端はカーブ構造になっており、両端に流れた原料を中へ押し戻してくれるようになっています。これによって、処理効率が良くなるだけではなく、ウレタンマットが端から切れづらく長持ちするようになるのです。
またマットは、ボルト止めではなく、差し込んで組み込むように設置されるようになっています。それによって、止め部に負荷がかかることがなく、マットの交換が容易となり、マットの寿命を長持ちさせることができます。
マット両端のカーブ構造
差し込み式のマット
バナナデッキ
ビビテックでは、標準の直線形状の他に、バナナデッキと呼ばれるタイプがあります。
ふるい機の特徴として、投入口に近い部分で多くの処理を終え、排出口に近づくころには、ふるいたいサイズの材料がほとんど無くなることが多くあります。
この状態になると、排出口に近づく部分において、材料同士の密度が少なくなり、指定したサイズより大きなサイズでふるってしまう縦抜けというエラーが起こりやすくなります。
その点、バナナデッキでは、投入口では早く送る、排出口で時間をかける事によって、振るっている材料の量が均等になり、ふるいの縦抜けエラーを減らすことができるのです。
ビビテックの振動ふるい機をより詳しく知る方法
カタログ
カタログでは、ビビテックの詳細な説明を記載しております。サイズや処理性能を詳しく知りたい方はぜひ、資料請求からお求めください。
YouTube動画
YouTubeでは、ビビテックのマット交換を実施している様子が紹介されています。
ビビテック振動ふるい機をご検討いただく際によくある質問
目詰まりしないの?
-しないと言い切ってもよいほど、目詰まりのないふるい機です。
雨降った日の材料はだめなのでは?
-材料が濡れている場合でも、ふるいに目詰まりはおきません
デモセンターのふるい機に投入する前に、水道水でひたひたに濡らした材料を投入しましたが全く目詰まりは見当たりませんでした。
ただし、そのお客様の材料が解体系の混合廃棄物で土砂が含まれていました、その粘土質の土砂が搬送の工程で8㎜より大きな団子状になってしまったものについては穴を通らずオーバー側で回収されてしまっていました。
まとめ
今回は、オーストリアのビンダー社のふるい機ビビテックをご紹介いたしました。
多くのふるい機がそうであるように、目詰まりをするのが当然と考えられている中で、このビビテックは目詰まりをしないふるい機となっています。
目詰まりによって、処理効率が落ち、期待する処理量をこなせないとお悩みの企業様はぜひ、お声がけ下さい。
ビンダー社の豊富な経験から、貴社に合ったふるい機をご案内差し上げます。
製品の詳細については
こちらからお問い合わせください。