光センサーで材料を瞬時に識別し、分別する光学式選別機。
その中で世界で最も選ばれているのが、トムラ社製光学式選別機オートソートです。
今回はこの光学式選別機がなぜ選ばれるのかをご説明いたします。

トムラ社は光学式選別機をはじめとしたソーティング機械や食品加工、飲料容器の回収機等、様々な機械を世界中に販売している会社です。
トムラ社の光学式選別機は世界シェア6割以上を占めており、世界一の光学式選別機といっても過言ではありません。
加えて、全世界へ販売できているということは機械自体のメンテナンス性が高いという裏付けになります。また、お客様が対応できないソフト部分の不具合に対しても早急に対応するべく、世界各地に修理部隊を配置しているのも特徴で、日本国内にも修理部隊を配置しています。

このように、全世界のシェアを半分以上獲得し、成長し続けているトムラ社は世界のリーディングカンパニーであり、光学式選別機は世界基準で選ばれている機械なのです。

まず「光学式選別機」とはどういった機械なのか。
光学式選別機とは様々な光センサーを用いて、ベルトコンベアー上を流れる素材を識別し、選別する機械です。
多くはNIRセンサーやCCDを利用し、波形や色を元に素材を識別してエアージェットを噴射する事で任意の材料を選別します。

トムラ社の選別機では高精度のNIRセンサーや電磁センサー、X線などのラインナップがあり、選別の目的に合わせ選ぶことが出来ます。
用途は多岐に渡りますが、廃棄物の業界ではプラスチックの素材選別が得意な事から、再生ペレットを作る際の前選別や、廃棄物由来の燃料原料から塩化ビニルの選別などに使用されています。
破砕機やふるいなどを通し、サイズを調整されたものや、風力選別機などで重量物を事前に無くした材料を通す事でより選別効率と選別精度を向上させることが出来る装置です。

トムラ社の光学式選別機Autosortの仕組みを簡単にご紹介いたします。
光源として近赤外線を含むハロゲンライトを選別したいものに照射します。
近赤外線は物体によく浸透する光で、瞬間的に物体に入り込み無数の乱反射を繰り返して、その物体に吸収されなかった光が物体から出てきます。
その光を近赤外線センサーで受け取ることで、波形として情報が獲得できます。
この受け取った波形情報は、物体の材質によって違う事から、各波形情報が各物質の情報として紐づけする事で識別することが出来ます。
（数は少ないですが、違う物質でも非常に類似している波形も存在します）
実際に運用するときは、あらかじめ多くの波形を登録しておき、その時飛ばしたい物質を選択しておきます。
飛ばしたい物質がセンサーの下を通った際、瞬間的に飛ばす指令が電磁弁へ送られます。
コンベヤエンドの落下時のタイミングに合わせ電磁弁が開き、エアーが噴き出すことによって物体を飛ばすことが出来ます。
この電磁弁は瞬間的な開閉（1秒間に50回以上開閉）ができますので、材料にピンポイントに照射でき、周りの飛ばしたくないものを巻き込む事を極力抑えています。

上述しましたが、トムラ社の光学式選別機は世界シェアナンバーワンを誇ります。
サーマルリサイクル、マテリアルリサイクルなど、選別の目的はお客様で様々ですが、トムラ社の光学式選別機は様々なお客様の計画に細かくフィットする多機能性をもっているため、世界で選ばれているのです。

また世界トップシェアの実績を持っている事自体が、世界のユーザーの信頼を獲得している事の証明となっています。
多くの企業担当者様にとって、事業計画の機械選定は重要な選択ですが、普段の多忙な業務の中で多くの機械について詳しく学ぶ時間は割けず、だからこそ、すでに多くのユーザーが選んでいる機械を信頼して選定頂く事も多いです。

光学式選別機はベルトコンベアーに材料を流し、それをセンサーで識別、エアージェットで分別するという仕組みは先でお伝えいたしました。

その上で、処理効率を高める術は多くのメーカーで研究していますが、トムラ社はこの状況に新たな技術を上乗せしました。それが、エアーでのアシスト機能です。

通常、処理効率を高めたり選別精度を高める為には、コンベヤ上で材料同士が重ならない様に流す必要があります。
しかし投入を少量にして嵩を減らし、材料の重なりを解消しようとすると肝心の処理量を稼ぐことが出来ません。
量を多く流しながら材料同士が重ならない様に嵩を減らすには、コンベヤの送るスピードを上げる他に方法がありません。
しかしスピードを上げ過ぎると、軽い物が風の影響を受けて浮き始めたり、立体的なものが転がり始めエアー噴射のタイミングがずれてしまう事象が発生します。

トムラ社の光学式選別機ではその問題を解消する為に、エアーアシストシステムを開発しました。
材料の進行方向になぞるようにエアーを当て、材料の浮きを防ぎ、慣性の法則で転がろうとするものを抑え込むことで、処理効率と選別精度を高めています。

カタログでは、光学式選別機Autosortのより詳細な説明を記載しております。サイズや選別可能な材料を詳しく知りたい方はぜひ、資料請求からお求めください。

弊社のデモセンターで実際に実機を見ることも可能です。テストをご希望の方はご連絡をいただけますと幸いです。

トムラ社の光学式選別機Autosortについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
この機械は世界で最も多く選ばれている選別機械であり、ビン、缶、ペットボトル、プラスチック容器・包装、混合廃棄物、ウッドチップ、紙・プラスチックなど様々な材料の選別が可能です。少しでも気になった方は、ぜひご相談ください。