中間処理工程のはじめに使用されることが多い粗破砕機。だからこそ、プラント全体の処理能力を大きく左右します。今回は、中間処理プラントの能力を最大限活かすことのできる粗破砕機FRシリーズをご紹介いたします。
粗破砕機とは
粗破砕機とは、その名の通り、大きな塊を粗めの形に破砕する機械のことを指します。大型の成形品を小さくする際には、最初から細かく破砕するのではなく、まず一定の大きさまで粗破砕をするのが一般的です。
なぜ粗破砕をするのか
最終的に細かく破砕するのであれば粗破砕は必要ないのでは。という気もしますが、粗破砕を行うのには大きな理由があります。
それは、選別効率の向上です。
中間処理を実施するに当たって、集めてきた材料を再利用するものや焼却するものなどに選別していく必要があります。材料を分別する際、材料のサイズが大きすぎても細かく破砕されすぎていても、その分選別精度や処理効率が悪くなってしまいます。
リョーシンが選んだ粗破砕機で実現できること
「粗破砕機とは何か」「なぜ必要なのか」ということがわかったところで、ここからは、数ある粗破砕機の中からリョーシンが選んだ「フォレック社の粗破砕機FRシリーズ」についてご紹介していきます。
大量処理
通常、粗破砕機は中間処理工程の序盤で使用されることが多いため、全体の処理スピードを左右することが多くなります。
もし、粗破砕機の処理能力が低ければ全体の処理能力も下がってしまいます。
中間処理業はスケールメリットが多い業界であることを考えると、処理能力が低いことは会社の業績を左右します。
その点、粗破砕機FRシリーズは破砕する際のトルクが強く、破砕困難物が混入した時にも力強く破砕をし続けることができます。
これは処理量を維持するのに非常に重要な要素で、トルクが材料に負けてしまうと、材料が破砕室から抜けていくまでの長い時間反転ばかりを繰り返してしまい、実際には破砕がほとんど行えていない状況が続いてしまいます。
反転運動は繰り返しているので、見た目上は破砕機は動いているように見えるのですが、実際には処理量は1/3も出ていない状態が続くことになります。
でも回転刃を止めずに破砕を行うことができます。
また、ある工夫により高トルクでありながら回転数を高く維持しています。
回転数が高い事により破砕物をかき込む量が多いことも処理能力の高さを担保しています。
壊れにくい設計
各所、負荷の掛かるパーツに鋼材を使用することで、壊れにくい機械を実現しています。
加えて、安全装置が搭載されているため、極端な異物の混入時や、破砕が不可能と判断される材料の場合は回転刃を停止し、パーツが壊れることを防ぎます。
壊れにくい設計となっていても故障はゼロではありません、パーツが壊れた際は交換しやすい設計となっているのも、修繕する時間を短縮し、致命的な損失を防ぐよう工夫されています。
メンテナンスがしやすい
粗破砕機の多くはフレームを一体で作ることで堅牢性を高めています。
しかし、粗破砕機FRシリーズは固定刃と破砕機本体をセパレート式に開発することで、シャフトのメンテナンスが従来よりもかなり短時間で楽に行うことができるようになっています。
それでは、壊れやすくなるのではと考えられるかもしれませんが、粗破砕機FRシリーズで使用している固定刃と機械本体の分離型仕様でも十分過ぎる強度を持たせた設計となっています、もちろん壊れにくさも兼ね備え、現在特許出願中です。
破砕室内部
破砕困難物に対応できる
上述したように、粗破砕機は中間処理工程の序盤で使用されることが多いため、集めてきた材料をはじめに引き受ける機械になり、破砕困難物が投入されることも多い装置です。
弊社では過去多くの粗破砕機を取り扱ってきましたが、その多くは破砕困難物が混入してしまうと、すぐに正転と逆転を繰り返し処理量が全く稼げなくなったり、破砕困難物に耐えきれず刃が破損したりすることが多くありました。
FRシリーズを取り扱う前までは、粗破砕機とは用途として破砕困難物が入る可能性が高いのに破砕困難物に弱い装置という認識でいました。
粗破砕機FRシリーズでは、トルクの強さと回転刃の高さが緻密に計算されており、破砕困難物でも力強く、また刃を破損させずに破砕することができます。
粗破砕機FRシリーズをもっと詳細に知る方法
カタログ
カタログでは、粗破砕機FRシリーズのより詳細な説明を記載しております。機械サイズや処理用途を詳しく知りたい方はぜひ、資料請求からお求めください。
YouTube
YouTubeでは、粗破砕機FRシリーズ使用の様子を紹介しています。
→フレコン・軟質プラ破砕の様子
→畳・抜根破砕の様子
→ブルーシート破砕の様子
デモセンター
弊社デモセンターで実際に実機を見ることも可能です。テストをご希望の方はご連絡をいただけますと幸いです。
まとめ
今回は粗破砕機FRシリーズについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
中間処理工程の最初に使用されることが多い機械であるからこそ、プラント全体の処理性能に影響を与えることが多くなります。また、集めた材料をそのまま受け入れるために、破砕困難物が入る前提で、かなり慎重に選択しなければならない機械であると言えるでしょう。
少しでも粗破砕機FRシリーズに興味が湧いた方はぜひご連絡下さい。
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