顧客のニーズに応え、大量の飲料容器を安定処理する自動選別施設が本格運転開始。
NO.09
「飲料系容器廃棄物自動選別施設」
京都市伏見区 K社
K社様は、1968年4月に操業を開始され、産業廃棄物の適正処理と高度な廃棄物処理技術を通じて、環境負荷の低減と美しい地球環境の調和に貢献されてきました。
これまで人手に頼っていた缶、ビン、ペットボトルといった飲料系容器の選別をエアー搬送装置を駆使することで自動化を実現。
破砕・選別・圧縮装置では、搬入されたあらゆる廃棄物を適切な前処理後、可燃物および再資源化の材料となる廃棄物を選別して、資源としてリサイクルしています。残りの残渣は大型ベーラーにてプレスし、処分場へと効率よく運搬処理されます。
缶、ビン、ペットボトルの自動選別を本格稼働
業界においていち早く固形燃料化へのリサイクルの取り組みに取り掛かり、現在では、廃プラスチック類、木くず、紙くずなどを処理してRPFを製造されています。
そして、人手による選別を主体としている飲料系容器廃棄物リサイクル施設において、K社様はお取引先様の要望や従業員の労働環境に配慮して、缶、ビン、ペットボトルの自動選別化を実現して、本格稼働に入られました。
プラント全体
今回、自動選別装置の設置に踏み込まれたのは、お取引先様からの「大量の飲料容器を安定的に処理したい」という要望に応えるためであり、また、手選別による煩雑な重労働から作業員を開放するためには自動選別化の実現が不可欠でした。
当社提携先である英国インパクト社の技術による風力選別装置、エアー搬送装置を駆使することに加えK社様の長年にわたる施設応用力により、これまで困難であった破袋後の袋処理、PETの自動選別などを自動化することに成功しました。
(日量8時間 最大処理能力325㎥)
PETを風力により自動選別
飲料容器のペットボトルの比率が近年ますます増え、その選別の自動化が必要不可欠となりました。破損したガラスカレットや飲み残しのボトル・缶、紙容器などを効率よく風力選別することに成功しました。
風力による自動選別
フィルムバッグによるフィルム回収
容器袋は意外と嵩張るものであり、その扱いには苦慮されていました。フィルムバッグとスクリューコンパクターは袋が回収されるそれぞれの場所から、ロータリーセパレーターを介してスクリューコンパクターによって自動回収され、コンパクトに梱包されます。
ロータリーセパレーター
スクリューコンパクターによる自動梱包