最新の選別装置と破砕機の導入で、建設系廃棄物のリサイクル率を飛躍的にアップ!
NO.02
「新中間処理施設」
千葉県鎌ヶ谷市 M社
M社様は、昭和49年千葉県鎌ヶ谷市にて創業を開始されました。古紙回収業から始まり一般廃棄物収集運搬業を経て、産業廃棄物処理業に進出され、現在は千葉県内に3ケ所の営業所と4ケ所の処理施設を保有する千葉県内有数の産業廃棄物処理業者であります。
循環型社会を担う工場として「エコ・ファクトリー神々廻の森」をオープンされました。建設系廃棄物の増加に伴い、高効率的な処理とリサイクル率のアップを目的とした新工場についてお聞きしました。
新中間処理施設をオープンし、高効率的な処理とリサイクル率のアップ
今回オープンした「エコ・ファクトリー神々廻の森」は、地名である「神々廻の森」を名称として「人と自然の共生」を図る循環型社会の未来を担う工場として位置づけています。新中間処理施設は、設置場所が市街化調整区域に立地しており、非常に難しい条件ながら地元住民の協力加勢のおかげで許可申請にこぎつけ、3年の月日を経て無事竣工の日を迎える事が出来ました。
建設系廃棄物の増加に伴い、高効率的な処理とリサイクル率のアップを目的とし新工場の建設に至ったわけですが、その背景には関東圏での埋め立て処分場の減少と東京都埋め立て施設のプラスチックごみの搬入禁止が大きく反映しています。
リサイクル率を飛躍的にアップさせる、混合廃棄物選別装置
今回導入して頂いた混合廃棄物選別装置(新型RT700)は、従来に比べ飛躍的にリサイクル率のアップと、埋め立て物の削減が可能な設備になっております。
まず手選別ライン上にある「風力選別装置Vセレクター」は、廃プラシートや紙類等の軽量物を風力吸引によって吸い上げて自動排出する選別装置です。これにより今まで人手に頼っていた作業を効率的に行えるようになりました。更に手選別コンベヤの後端部に「風力選別装置」を追加する事により、手選別コンベヤ上での可燃物の自動回収を可能にしました。
よって、風力選別装置で軽量物を回収した後の重量物選別が行えるようになり、管理型ゴミの発生を極限まで抑える事に成功しました。
手選別にて回収された資源は、同時に竣工した木屑破砕設備とRPF化設備によりマテリアル原料と燃料にリサイクルされます。
混合廃棄物選別装置
風力選別装置Vセレクター
風力選別装置
多様化する廃棄物に対応する強力な破砕設備
混合廃棄物選別装置ともに導入された米国「SSI社製二軸破砕機」に切替コンベヤを設置して、建屋内と建屋外に破砕物の保管が行えます。
SSI社製破砕機の特徴は75Kwモーター駆動の2軸破砕機でありながらフレコンバック、絨毯等の重負荷破砕物でも破砕可能なカッターと、ラムホッパー(押し込み装置)を装備しており、ボーリングボールの様な丸い物、ポリドラム等も通常破砕と同様、簡単に破砕出来ます。
またカッター摩耗時には再生修理が可能で、ランニングコストを大幅に削減できる環境に優しい破砕機でもあります。
SSI社製破砕機