廃石膏ボードの処理量と、
リサイクル率アップを目指して、
新たな石膏分離設備を導入。
NO.32
石膏分離設備(ターボセパレーター)
静岡県御殿場市 S 社
S社様は、産業廃棄物のリサイクルセンターと最終処分場を保有し、建物解体工事から産業廃棄物収集運搬・処分までをワンストップで行われている企業です。また、廃材を利用し、エコマークを取得した自社製品の製造・販売を行うなど、環境に配慮した取り組みを進めることで、循環型社会の構築の一助となることを目指されています。
今回は、弊社がご提案した「石膏分離設備(ターボセパレーター)」をご採用いただきました。
ご依頼の背景
建築物の内装に欠かせない石膏ボードの廃棄量は、年々増加しています。2024年の廃棄量は約170万tと見込まれていますが、今後も老朽化した家屋やビルの解体に比例して増え続け、2050年には340万tに達すると推計されています。S社様では、すでに廃石膏ボードの処理を行われていましたが、さらなる処理量の増加とリサイクル率の向上を目指して、新たな機械を探されていました。そんな時、以前よりお付き合いのある他社様から弊社の石膏分離設備をおすすめいただいたことが、今回のご依頼のきっかけです。実際にその設備が稼働しているところを見学いただいてから導入をご決断されました。同設備にはT30、T42と2種のモデルがありますが、選ばれたのはT30です。
導入後のお客様の声
弊社がご提案している石膏分離設備は、80ヶ国以上の企業と取引をしている世界的な産業機械メーカー・米国スコットイクイップメント社の製品です。大きな特徴は、突出した処理能力。シャフトが高速回転し、それに付帯したパドルが廃石膏ボードを叩いて紙と粉に分離し、毎時最大16tの処理を実現します。また、異物の衝撃を逃す構造や堅牢な設計、パドルの角度調整とスクリーン交換を簡単に行えるメンテナンス性の高さも兼ね備えています。実際に石膏分離設備を導入されたS社様からは、「一般的に廃石膏ボードの分離機は異物に弱く、処理量が少ないという話を聞いていましたが、T30は異物に強く大量に処理できるため、これからの安定稼働に寄与してくれると思います」とのお声をいただいています。
分離後の石膏粉と紙
T30の中の様子
今後へのご要望
「リョーシンは世界最先端のリサイクル機器を扱われていますので、ニーズが高まっている機械や伸び代の大きいリサイクル事業など、市場のグローバルな情報を提供していただければと思っております」(S社 M.O様)
S社様にとって有益な情報をご提供できるよう、多角的な視点を持って努めてまいります。